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| 1999.5月 「犬を飼ったんだけど・・・・。」 ママの実家は、我が家から車で1時間弱離れた藤沢町というところです。ママのお父さんとお母さんが二人で住んでします。 子供達は、小さいときから二人ずついるおじいちゃんおばあちゃんを「藤沢のおじいちゃん」「うちのおじいちゃん」と呼んで、区別していました。 私の言葉に藤沢のおばあちゃんは、 「何考えているの?サリーの時だってあなたは・・・・云々。お母さんがどれだけ大変かわかっているの?云々。」 延々と続く話に「ハイハイ」一言も返す言葉はありません。たぶん、連休に泊まりに行くことになっていたのをキャンセルしたことが、一番のお怒りだったらしいけれど。 でも、藤沢のおじいちゃんは「子供達のためにはいいことだと思う。」さすが元教育者!! 実はおじいちゃんも犬が好きなのです。 藤沢のおじいちゃんは、今年で80歳。バリバリの現役で、様々な行事に参加して忙しい毎日を送っています。 戦争の時、おじいちゃんは満州にいたそうです。 そこで、1匹のシェパードを飼っていました。まさしく、寝食を共にし、夜の見回りの時など、人間と一緒より心強かったそうです。 戦争が終わって、おじいちゃんが日本に帰る日、犬は連れていけません。おいてくるのがかわいそうで、いっそこの手で殺してしまおうかとも考えたそうですが、結局それもすることが出来ず、駅のホームに犬をつないで汽車に乗ったそうです。 汽車が動いてしばらくして窓の外を見たら、リードを食いちぎったシェパードが汽車を追いかけてきて走っていたというのです。その姿に、おじいちゃんは涙が止まらなく、50年以上たった今でも、つながれたときにクーンクーンと淋しそうに泣いたシェパードの声を忘れられないと言っています。 小さい頃から何度も聞かされた話ですが、自分で犬と生活してみると、あらためてその時のおじいちゃんの悲しみの大きさが理解できます。 犬好きの人を犬はわかります。 藤沢のおじいちゃんをぷりんは大好き。ほかのお客様が来たときは興奮したり、その方達にまとわりついたりでいつもハウスなのですが、おじいちゃんの時だけは、ぷりんはおりこうさんにおじいちゃんの側にいて、おすわりやら、お手やらをしてみせます。 おじいちゃんもボスになったような気分で楽しそうにしています。 ある日、おじいちゃんがひょっこりやって来ました。 「ケンが使っていたリードだからぷりんにあげるよ。」 10年も前に死んだポインターのケンの古いリードを持ってきてくれました。気持ちはとってもうれしいのですが、なんかごっつくてかわいいぷりんには似合いません。けれど、捨てるに捨てられず・・・・・・。 ケンの話は、おいおい書くことにします。 |