1号の想いでC

1999.4月

 
1号の大好物は、ミミガー(豚の耳)でした。歯が生え替わるまであちこちかじって家中ボロボロになったので、何かないかとパパがペットやさんで見つけてきました。

これが、大ヒット。食欲がない1号は、臭いミミガーをうっとりした目をしながら食べてくれます。

それからは「おいで。」と言っても来なかったり、言うことを聞かないときでも
「ミミガーだよ。」と声をかけるとちゃんとやってきました。

ある日、廊下の端っこにミミガーをくわえて、キュッキュッと擦り傷になるほど鼻を動かしていました。
「何しているんだろう。」初めての私たちは、その行動が理解できません。何度かやるうちに「そうか、隠しているつもりなんだ。」ということがわかりました。

ミミガーはほしいけれど、今は食べたくない。1号は、あちこちの端っこに行って、キュッキュッと鼻を動かして満足げに戻ってきます。

「ちゃんとそこにあるのが見えているのに、わかってないのかねえ。」
私たちは、片づけないでそっとそのままにしてあげていました。

1号のお墓には、もちろんミミガーを持っていってあげます。